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半農半画家イマイカツミの耕作生活 やればできる(はず)日記

「農業をやりながら生きていけたらなぁ…」

そうは思っていたのです。でも、農業って意外とハードルが高いですよね。農家として農業をしようと思ったら、まずは新規就農。私が暮らす富良野では、受け入れてくれる農家のもとで2年間研修をし、農作業ヘルパーを1年して、何の作物をやるかを決めて営農計画を提出し、少なくとも1町(1ha)以上の畑を持ち(取得する=購入する)、あとは何より、結婚してパートナーがいること。そうして、ちゃんと“農家”として農業委員会から認められなきゃいけません。

1町の畑!これは他の仕事をやりながらというのではちょっと面倒が見きれない広さです。これだけ広いと、まずはお金(資金)がいる。土地の購入、ビニールハウスを建てる費用、機械や肥料などのお金…。2年間の研修期間中に、それら資金の何割かは確保できるとしても、やはり大きな負担とリスクを背負うことになります。

「やっぱり絵を描きながら、片手間で農業なんて出来っこないなぁ…」 そんなこんなで、私自身いつまでも“農家さんのお手伝い=農作業ヘルパー(簡単に言えば、アルバイトです)”をやり続けてきました。ところが、転機が訪れたのです。

昨年11月のこと、何かの縁か、440坪の土地に建つ古い家を取得することになりました。元々農家さんがお住まいだったその家、空いている敷地は、そのお母さんが小さな畑を作っていたということです。そこならば、自分だって家庭菜園はきっと出来る。いや、必要のない納屋や小屋を壊して畑にすれば、もっともっと巨大な家庭菜園が出来る。ビニールハウスをそこに建てて、ちゃんと作物を育ててみよう。それが収穫出来るようになったら、公設市場に持って行ったらどうだろう!?富良野の公設市場は誰が作物を持っていっても受け入れてくれるはず。これなら、農家にならなくても、畑仕事をしながら暮らしていけるかも知れない。
もちろん、まずはいい作物を作らなくてはいけません。農作業ヘルパーの経験が長くても、自分自身にいい作物が作れるような腕前があるのかどうかは疑問。それを市場に出すとしても、稼げるかどうかも分かりません。ただ、やってみる価値は充分ある。なぜなら、「何となく出来そうな気がするから―」。

農業に対する関心が高まる昨今、私自身も含め、小規模で農業をやりたいという人は多いでしょう。ここ数年で突如巷にあふれだした農業系の書籍や雑誌、テレビ番組などを見ると、その関心の高さがはっきりとうかがえます。農業は、人間の根本を見つめるという上でも非常に重要な仕事です。それを、もし他にもやりたいことをやりながらすることが出来れば、それはきっと豊かなライフスタイルだと言えることでしょう。同時に、町の市場を活性化させ、食料自給率向上にだってひと役買うことになるはず。

北海道は、これだけ広大で肥沃な土地がありながら、人口は減少の一途、農業人口もどんどん減っています。これから、空き地・空き家は確実に増えていくことでしょう。農業が注目されてきた昨今、北海道は間違いなく「チャンスの宝庫」でもあるはずなのです。

そんなわけで、これから私が始めようとするのは、小規模農業(農家ではないので、農業とも呼べませんね。「小規模“農ライフ”」とでもしておきましょうか)を志すひとりの絵描きの、リアルなビフォー&アフターです。果たして私の目論見はうまくいくのでしょうか?その畑の成り行きと、敷地内にある納屋、もしくはオンボロの家をギャラリーに出来たらなぁというような大それた希望は叶うのか!?ということを、過程も並行してレポートします。

さぁ、イマイ式農ライフ(&ギャラリー作り)の始まりです!
イマイ式就農日記